中村農園の歴史

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美しい女性の容姿や立ち振る舞いを形容するように、古くから牡丹は美しさを象徴する植物でした。さまざまな工芸品や絵画の意匠として古くから用いられてきました。日本には中国から8世紀に薬用植物として渡来したといわれています。その後、鑑賞用に栽培されるようになり、現在残っている在来種の牡丹は明治時代以降に品種改良された品種といわれています。

松江市八束町(大根島)に全隆寺の住職が牡丹を持ち帰ったのが最初で、それ以降約350年経過いたします。以降、町内に観光牡丹園が造られきました。牡丹栽培が家業として栽培が盛んになってきたのが戦後からです。

現在の園主(門脇 良治)は中村農園7代目園主になります。

5代目までは、養蚕業・高麗人参の栽培を経営していました。

中村農園が牡丹栽培に取り組み出したのが6代目園主(正晃)から現在に至るまでの60年の歴史になります。

在来種の牡丹栽培だけでは品種、品質の向上、発展性が無いとの考えから6代目園主(正晃)が品種改良に取り組みました。そして初めに品種改良して販売に結びつけた品種が「島の藤」(1973年)です。

牡丹は交配して種を撒いても親より良い牡丹が出ることは稀な植物です。数百〜数千の種から商品になる牡丹は1つ有るか無いかの劣勢遺伝する植物です。播種から生産販売までにかかる年数も約20年と長く、簡単に品種改良出来ないのが難点です。

品種改良を始めて「新島輝」「紅輝獅子」「黒鳥」「満天紅」〜「白鵬」「写楽」「明日香」「出雲美人」「ホワイトポラリス」〜「新世界」「踊り子」「見返り美人」「歌麿」「福笑い」「雅」まで、約350品種作り出して現在に至っています。

2015年秋からは青木信明氏と共同で農林水産省種苗登録中の黄色牡丹「ジパング」、橙色牡丹「赤銅の輝」の発売開始となりました。

松江市(旧八束町時代含む)牡丹切り花品評会 新品種賞受賞牡丹

昭和 島の藤(しまのふじ) 新島輝(しんしまのかがやき) 黒鳥(こくちょう) 紅輝獅子(こうきじし) 芳紅(ほうこう) 島の夕映え(しまのゆうばえ) 貴娘(きむすめ) 晃麗(こうれい) 千代桜(ちよざくら)
平成元年 来晃(らいこう) 麟稿(りんこう)
平成2年 紅乙女(べにおとめ)
平成3年 平成桜(へいせいざくら)
平成5年 伯耆紅(ほうきべに)
平成6年 シャントール(しゃんとーる) 花心(はなごころ)
平成7年 写楽(しゃらく)
平成8年 明日香(あすか) 卑弥呼(ひみこ)
平成10年 島響(しまのひびき) アスリー(あすりー)
平成11年 黒の司(くろのつかさ) 紅珊瑚(べにさんご)
平成12年 パープルヌーン(ぱーぷるぬーん) 福迎(ふくむかい) 黒芳殿(こくほうでん)
平成13年 光彩(こうさい)
平成14年 出雲美人(いずもびじん) 中村の誇り(なかむらのほこり)
平成15年 貴城殿(きじょうでん) 光陽の舞(こうようのまい)
平成16年 ホワイトポラリス(ほわいとぽらりす) 白の司(しろのつかさ)
平成17年 烏ヶ仙(からすがさん)
平成18年 不夜城(ふやじょう)
平成19年 白翁殿(はくおうでん)
平成20年 博愛(はくあい)
平成22年 新世界(しんせかい)
平成29年 八重垣(やえがき)

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